-----深々と雪が降り積もる、寒いクリスマスの夜のこと。
カトリック女学院の理事長であるシスター・マリアは、学園の前で
白い毛布にくるまれた赤ん坊を拾った。抱き上げると、泣くこともせず、
天使のような笑顔で、きゃっきゃと赤子は白い手を差し伸べた。
この子は、神様のおくりものに違いない。
そう確信したシスター・マリアは赤子を拾い、自分の娘として育てる事にした。
赤ん坊は、すくすくと大きくなった。
不思議な力を持つ子供。
生き物の傷をいやし、見えないものの姿を見る事ができる。
この子には、何かあるに違いない。
そう思いながら、シスターは、少女に力を隠すように言い聞かせた。
それから16年。
クリスマスも間近に迫った11月のある日の事。
バチカンからの使者が、少女の前に現れた。
「彼女は、イエス・キリスト…われらが主と同じ存在なのですよ。」
そして、少女の運命が回りだす。
